捨てると最大200万円を失う可能性 年金振り込み通知書 + 年金額改定通知書:2枚一体型の特別版が届きます
2026年6月の年金通知書は例年と異なる一体型の特別版です。重要なチェックポイントを見逃すと、本来受け取れるはずだった年金が最大200万円以上戻ってこない可能性があります。国側からは一切指摘してくれません。
今年2026年6月上旬に、老齢年金・障害年金・遺族年金などすべての年金受給者に青いはがきが届きます。
例年は「年金振り込み通知書」のみが届きますが、2026年は年金が増額されたため「年金額改定通知書」も同封された一体型になっています。
| 年金の種類 | 前年度(月額) | 2026年度(月額) | 増額 |
|---|---|---|---|
| 老齢基礎年金(国民年金) | 69,308円 | 70,608円 | +1,300円(+1.9%) |
| 厚生年金(夫婦2人モデル) | 232,784円 | 237,279円 | +4,495円(+2.0%) |
年金は物価・賃金の変動に合わせて毎年改定されます。増額があった年のみ「年金額改定通知書」が同封されます(改定なしの年は届きません)。
年金は偶数月15日に前2ヶ月分がまとめて振り込まれます。2026年6月15日(月)が新年度初の振込日なので、このタイミングで改定通知が届きます。
| 書類名 | 対象者 | 送付時期 | 内容 |
|---|---|---|---|
| 年金通知書 | 年金受給者 | 毎年6月 | 今年度の年金受給額 |
| 年金定期便 | まだ受給していない加入者 | 毎年誕生月 | 加入実績・将来の見込み額 |
50歳未満:「現時点で年金を受け取ったら」という仮の金額。少なくても心配不要。
50歳以上:現在の給与・加入条件で60歳まで加入し続けた場合の、65歳からの受給見込み額。
左列から「国民年金(基礎年金)」「厚生年金保険」「合計年金額(年額)」の順に並んでいます。各欄は以下の3項目に分かれています。
- 基本額:本来受け取れる元の年金額
- 支給停止額:在職老齢年金等で停止されている金額(対象者のみ)
- 年金額:基本額 ー 支給停止額 = 支給総額(※税・保険料控除前)
一番右の列「参考:改定前の年金額(前年度)」と比較して、5,000円以上の減額になっていたら年金事務所に相談してください。過去に年金事務所の手違いで誤って減額されていた事例があります。
厚生年金に20年以上加入した会社員・公務員が65歳になったとき、扶養する配偶者や子供がいる場合に加算される年金です。
受給できる条件(配偶者・子供のどちらか)
- 65歳未満の配偶者
- 18歳到達年度の3月末日までの子供
- 20歳未満で障害等級1・2級の子供
| 対象 | 年額(2025年度) |
|---|---|
| 配偶者(昭和18年4月2日以降生まれ) | 415,900円(特別加算含む) |
| 子供(1・2人目 各) | 239,300円 |
| 子供(3人目以降 各) | 79,800円 |
5歳年下の配偶者がいる場合:415,900円 × 5年間 = 2,079,500円。申請を忘れると200万円以上を受け取り損ねる可能性があります。
加給年金がもらえないケース(以下に1つでも当てはまる場合は対象外)
- 扶養配偶者の年収が850万円以上(所得655.5万円以上)
- 扶養配偶者が厚生年金20年以上加入で老齢厚生年金等を受給している
- 年金受給者(本人)が老齢厚生年金を繰り上げ受給している
- 年金受給者(本人)が老齢厚生年金を繰り下げ受給している
銀行口座振込で受け取っている方に、6月に1年分まとめて送られます(変更なければ以後送付なし)。
| 欄 | 内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| 年金支払い額 | 2ヶ月分の税・保険料控除前の金額 | 額面なので手取りとは異なる |
| 介護保険料額 | 65歳以上から年金天引き | 年金年額18万円未満は口座振替 |
| 国民健康保険料 / 後期高齢者医療保険料 | 条件を満たす方のみ天引き | 後期高齢者の平均は月約7,192円 |
| 所得税・復興特別所得税 | 老齢年金には所得税がかかる | 障害・遺族年金は非課税 |
| 個人住民税・森林環境税 | 前年所得に応じて天引き | 記載額は暫定値(6月中旬確定) |
| 控除後振込額 | 実際に口座に振り込まれる手取り額 | — |
前年と比較して所得税が大幅に上がっている場合、「扶養親族等申告書」の提出漏れの可能性があります。提出することで配偶者控除・障害者控除などが適用され、年間5万円以上の節税になるケースもあります。提出漏れがあった場合は翌年の確定申告で取り戻せます。
振り込み通知書の住民税欄は暫定値です。正確な金額は6月中旬〜7月頃に市区町村から届く「住民税課税決定通知書」で確認してください。
Q1. 確認が終わった通知書は捨ててもいいですか?
→ 翌年の6月まで1年間は保管してください。
以下の場面で年金通知書が必要になることがあります。
- 介護施設の入所手続き
- 健康保険の扶養認定申請
- 銀行ローンや住宅購入の所得証明
- 賃貸契約の所得証明
- 基礎年金番号の確認(万一の相続手続き)
翌年6月に新しい通知書が届いたら古いものと入れ替えましょう。
Q2. 通知書をなくした場合、再発行できますか?
→ 再発行可能です。以下の3つの方法があります。
- ねんきんネット:日本年金機構のウェブサービス。24時間申請可・発送まで約1週間
- 電話:ねんきんダイヤルまたは年金事務所へ。マイナンバーか基礎年金番号が必要。5営業日前後
- 窓口:緊急の場合のみ。年金事務所なら即日発行。本人確認書類(マイナンバーカード等)が必要
Q3. 年金振り込み通知書が届きません
→ 年金が全額支給停止になっている場合は通知書は届きません。
在職老齢年金制度(給与+年金が一定基準を超えると支給停止)に該当する方などが対象です。心当たりがある場合は年金事務所にお問い合わせください。
Q4. 年金の相談はどこにすればいいですか?
内容によって窓口が異なります。
※ 窓口相談は事前予約が必要です。基礎年金番号またはマイナンバーを手元に用意してください。
- 6月上旬に届く青いはがきを必ず開封する
- 年金額改定通知書で前年比を確認(5,000円以上の減額は要相談)
- 加給年金の対象者か家族構成を確認する
- 振り込み通知書の所得税欄が急増していたら扶養親族等申告書を確認
- 通知書は来年6月まで1年間保管する
- 正確な住民税額は市区町村からの通知書で確認する
