「年金7万円なのに外国人は生活保護12万円以上」は本当か?
厚労省データで徹底検証
出典:日本年金機構・厚生労働省統計(2023〜2025年度)
年金額は加入していた年金の種類と現役時代の収入によって大きく異なります。「7万円」という数字が当てはまるのは特定の条件下のみです。
(月額69,108円)
女性平均 約10.3万円(厚労省データ)
国民年金のみ加入(自営業・フリーランス等)で40年間満額納付した場合の受給額が約6.9万円です。会社員として40年働いた場合は、平均で月14〜16万円程度になります。一概に「7万円」とは言えません。
外国籍世帯の内訳では、在日韓国・朝鮮籍の高齢者が最多で、その6割が65歳以上の単身高齢者です。これは長年にわたって年金制度から排除されてきた歴史的経緯を反映しています。
| ネット上の主張 | 判定 | 事実 |
|---|---|---|
| 40年納税して年金7万円 | 一部正確 | 国民年金のみなら約6.9万円。会社員(厚生年金)は平均14〜16万円 |
| 納税なしの外国人が申請で受給 | 誤り | 永住者等の限定された在留資格のみ。短期滞在・留学生は対象外 |
| 外国人が日本人より多く受給 | 誤り | 受給額は日本人と完全に同一基準 |
| 受給者の3分の1が外国人 | デマ | 実際は全体の2.9%(厚労省2023年度) |
| 外国人への支給は違法 | 誤り | 1954年厚生省通知に基づく合法的措置。最高裁も認定 |
国民年金だけでは老後の生活費が不足するという問題は現実の深刻な課題です。この怒りや不満は正当なものです。
しかし、その原因を「外国人の優遇」に求めるのはデータが示す通り事実に基づいていません。生活保護受給者の97%以上は日本人であり、外国人への支給額も制度も日本人と全く同じです。
問題の本質は少子高齢化・低成長による年金財政の構造的課題です。誤情報に惑わされず、正しいデータをもとに制度改善を求めていくことが、将来世代のためにも重要です。
- ・ 日本年金機構「令和7年4月分からの年金額等について」
- ・ 厚生労働省「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- ・ 厚生労働省「被保護者調査(令和5年度)」
- ・ nippon.com「外国籍世帯の生活保護は総受給世帯の約2.9%」(2026年)
- ・ 東京新聞「生活保護世帯の3割が外国人」SNS情報の「外国人優遇」を検証(2025年)


